目黒区美術館コレクション展 越境者たち-BEYOND THE BORDERS

目黒区美術館は、近現代美術の流れとその特徴を理解するための体系的なコレクションを形成していくという基本方針のもと、まだ美術館が開設準備室だった1981 年から、主に日本人画家と欧米との関わりに焦点をあてた作品収集を行ってきました。そして1987 年の開館以降は、さまざまな視点で近現代美術を切り取り、展覧会としてまとめると同時に、毎年「目黒区美術館コレクション展」という形でコレクションを紹介しています。  
この度は、「越境者たち-BEYOND THE BORDERS(ビヨンド・ザ・ボーダーズ)」と題し、絵画の分野や材質技法にまつわる様々な境界を越えて新たな 芸術表現を目指した画家たちの作品を紹介します。

第1章「諏訪直樹 vs 川村清雄」

SuwaNaokiKawamuraKiyoo
額縁を超越して無限に展開する空間表現を目指した諏訪直樹(1954-1990年)と、明治初期より西洋渡来の新技法である 油彩に挑み、日本の近代絵画の新たな地平を拓いた川村清雄(1852-1934年)の、二人の作品を対峙(たいじ)させます。
諏訪に関しては、「諏訪直樹 没後30年 連鎖企画」として、不慮の事故によりこの世を去った諏訪の没後30年を記念して、2019 年から2021 年にかけて、当館のみならず、宇都宮美術館、三重県立美術館、千葉市美術館においても諏訪の特集展示が開催されます。

第2章「パンリアルの挑戦」

MikamiMakotoHoshinoShingo
戦後に、抽象などの先鋭的な表現を、日本画の技法により実現する「膠彩(こうさい)表現」で日本画を革新した「パンリアル美術協会」の画家たち、星野眞吾(1923-1997年)、三上誠(1919-1972年)、下村良之助(1923-1998年)、不動茂弥(1928-2016年)、野村耕 (1927-1991年)、木村嘉子(1933年-)の作品をとりあげます。日本画の概念を越境した者たちの表現をお楽しみいただければ幸いです。

展覧会概要

展覧会名
目黒区美術館コレクション展 越境者たち-BEYOND THE BORDERS
同時開催:山下新太郎のファミリーポートレート
会期
2020年2月15日(土曜日)~2020年3月22日(日曜日)
休館日
月曜日 ただし、2月24日(月曜日・休日)は開館し、2月25日(火曜日)は休館。
時間
10:00〜18:00(入館は17:30まで)
観覧料
一般 700(550)円
大学生・高校生・65歳以上 550(400)円
未就学児・小学生・中学生 無料
*障がい者手帳をお持ちの方とその付添の方1名は無料。
*(  )内は20名以上の団体料金。
*目黒区内在住、在勤、在学の方は、受付で証明書類をご提示頂くと団体料金になります。
*各種割引の併用はできません。
主催等
主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館

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